宝石には個性があります。
たとえば、クラックがあったり、欠けがあったり。
すこしだけ基準よりも色が薄かったり。
中には製造工程の途中で、割れてしまったり。
こうした宝石は、通常はジュエリーとして使用されることなく、残ってしまうことになります。
カラーストーンは留めに高い技術を要します。
石留めは、絶妙な力加減で行う必要があり
少しでも強く留めると割れてしまうため、
職人には「石の声が聞こえる」と言われるほど
熟練した細かい力加減が要求されます。
それでも、やはり人間が作っているもの。
どうしても、力加減の塩梅で割れてしまう宝石が出てきます。
鉱山から採掘されて、長い旅路を経て
ジュエリーになるはずだった宝石たちを救いたい。
その思いから、私達の取り組みはスタートしました。